月3回 月曜日 13時30分~15時
場所 ふれあい福祉センター他
フランスのニュース記事を読んで理解を深め、自分の意見を述べ合う授業です。
扱うテーマは世界中の政治、社会問題、文化など様々で、視野を広げ多くを学ぶことができます。以下は2月~7月の内容です。
- JO d’hiver 2026 Comme à Paris-2024, certains athlètes connaissent (déjà) des petits soucis avec leur médaille
メダルへの万全の準備も空しく、今季のオリンピック大会もメダルの不具合が発生した。リボンが切れ、落ちたメダルが損傷してしまうのだ。実行委員会は解決法を考えている。
- Cet athlète ukrainien rend hommage aux victimes de la guerre à sa façon et ça ne plaît pas à tout le monde (16 fevrier)
ロシアの侵攻によって命を落とした仲間たちの写真を載せたヘルメットがオリンピックで問題となっている。それを被ったウクライナのスケルトン選手にIOCは競技中のヘルメット使用を禁止した。その決定に選手は心を打ち砕かれている。
- Pourquoi la Suisse a-t-elle autant d’abris antiatomiques sur son territoire ? (9 mars)
1960年から大国が核弾頭を備えるようになり、スイスは建設中の家へのシェルター設置を法律で義務付けた。現在では国内に37万基以上の地下シェルターが備えられ国民905万人以上の収容力がある。普段は倉庫や駐車場として使われ、有事の際にはシェルターに転換されるが、老朽化が問題になっている。
- Le maire, le transport solidaire et la “liberté” retrouvée. Dans les Côtes-d’Armor, des chauffeurs bénévoles roulent pour les habitants isolés (16 mars)
ブルターニュのTrégorには、ボランティアの運転手と運転のできない高齢者や値段の高いタクシーを使えない人たちを結び付ける団体がある。2024年に創られたSoliTrégorだ。会員は1kmにつき0.35ユーロで車を利用でき、気軽に医者へ罹ったり外出を楽しんだりできる。発案者の市長は、高齢者が施設に入らずに自宅で自立する生活を応援している。
- «On a l’impression d’acheter des vêtements de marque plutôt que des légumes» : en Russie, les prix alimentaires explosent (30 mars)
ロシアはウクライナとの戦争で物価が高騰している。特に食品への影響は甚大で、まるでブランド服を買ったかのような出費になる。キュウリをブーケにして贈るサプライズが生まれるほどだ。市民に自給自足のための家庭菜園を奨励する政治家もいるが、政府はインフレ急騰の現状を認めようとしない。
- “Quand vous perdez le bistrot, vous perdez l’âme du village” : inscrire les cafés au patrimoine immatériel de l’Unesco pour éviter leur disparition (6 avril)
フランスの象徴的風景であるビストロとカフェは、食事だけでなく社会的で文化的な交流の場だ。しかし、20世紀初頭に50万店あった店は、この1世紀で90%以上が閉店した。ビストロ・カフェ協会は伝統的な社交場を保護するためにユネスコ無形文化遺産への登録を目指している。
- “Une église, ça ne devrait pas être vendu” : les édifices religieux, des fardeaux de plus en plus coûteux à entretenir (13 avril)
フランスでは5千近くの多くの宗教施設が老朽化しているが、資金不足で改修できず、売りに出されるか、壊されるかの危機に瀕している。教会のステンドグラスは割れ、屋根には雨漏りがあり、改修には莫大な資金が必要だ。そんな中、教会を守ろうと、国や教区などに呼びかけ資金調達を行い、遺産を守るための協会を設立した人もいる。
- Luttant pour leur survie, la moitié des stations-service indépendantes risquent de disparaître d’ici dix ans (27 avril)
地方の小規模ガソリンスタンドの半数は、10年以内での消滅の危機に瀕している。燃料価格の高騰、顧客数の減少などにより、家族経営などのスタンドは、生き残るため苦闘している。ピザの自販機を置いたり、小規模修理工場を運営したりして多角化を図っているが、車の脱炭素化が進む中で、厳しい現実に迫られている。
- “Elle connaît parfois mieux que nous la langue du XVIIe siècle” : coécrite avec l’IA, une pièce de théâtre tente de recréer l’esprit de Molière (11 mai)
17世紀の劇作家モリエールが書いたかも知れない新しい作品が、2年以上をかけAIと人間で共著され、ヴェルサイユ宮殿の歌劇場で上演された。モリエールの作品と、彼が読んだ物すべてをAIに保存し、人との知的なピンポンのようなやりとりを通してできあがった作品。その公演には、学生も参加し、人工知能と芸術創作のつながりを学ぶ場にもなった。
- Crise du secteur viticole français (18 mai)
ワイン消費量の減少のため、フランスでは国が補助金を出し、ブドウ畑を13%削減しようとしている。収穫作業などを行っていた労働者は、今はブドウの木の引き抜き作業を行っていて、ボルドーでは20年で、ブドウ畑の面積の3分の1が失われてしまった。農家も生活のため、ブドウをやめキウイやオリーブの栽培へ、また牛などの牧畜への転換をはかっている。
- Ryusuke Hamaguchi raconte sa collaboration avec Virginie Efira dans “Soudain”, en compétition à Cannes (25 mai)
カンヌ映画祭のコンペティション部門にノミネートされた濱口竜介監督の「急に具合が悪くなる(仏題Soudain)」は、人類学者と末期がんを患った二人の日本人女性の往復書簡をもとに映画化したものだ。その一人にフランス人女優Virginie Efiraを起用し、撮影はパリで行われた。この作品には「ユマニチュード」というフランスで生まれた認知症高齢者への介護方法を映画界や社会に広めたいという濱口監督の思いもある。
(主演の岡本多緒とVirginie Efiraは、揃って女優賞を獲得した)
- Mini-cochons et organes imprimés : l’étrange quête d’immortalité de Vladimir Poutine (8 juin)
細胞の老化を遅らせる研究は、ロシアの国家プロジェクトになっている。プーチンが自分をいつも力強く見せることに固執していることと、ウクライナ侵攻によって多くの命が失われ国民の平均寿命が短いロシアにとって「長生き」は重要な課題だ。しかし、動物の細胞移植や低温療法に果たして効果があるのかと疑う専門家は多い。
- “Ça nous a vraiment soulagés” : dans le Haut-Jura, des bénévoles formés pour aider les éleveurs à protéger les troupeaux des attaques de loups (15 juin)
フランス東部ジュラ地方では、近年狼による牧牛の襲撃が多く、国会では狼保護に関する規程が緩和された。訓練を受けたボランティアたちが、牧牛を守るために活動している。
- “Le plus beau bureau du monde” : le “tire-bouchon”, le train mythique de Quiberon, reprend du service pour l’été (22 juin)
フランス・ブルターニュ地方のAurayとQuiberonを結ぶ列車は「tire-bouchon」と呼ばれ、夏の間だけ運行される。キブロン半島は大西洋に向かって突き出すような細長い地形でそこに多くのヴァカンス客が訪れるため激しい渋滞が起こる。この列車はその渋滞を緩和する役目も果たしている。来年から菜種油を原料とした燃料を使用し、温室ガス効果削減が期待される。風光明媚なこの路線で働く人たちにとっては「世界で一番美しい職場」である。
*見学のお問い合わせは、両クラスともに下記にお願いします。
杉浦 真理子 sugibonjour@ybb.ne.jp
