「革命記念日」巴里祭に想う [2016.08.07]

杉浦真理子

 7月9日、長野日仏協会恒例の巴里祭(Quatroze Juillet:La fête nationale)が「トリオンフォ・日和カフェ」で行なわれました。中央には木製の大テーブル、まわりをソファ席が囲み、壁沿いにの書棚には本がビッシリ。お店というより居心地の良いリビングルームのような空間です。

 滝澤会長の乾杯に始まり、アンティチョークの素揚げ、イカ墨のリゾットなど、立石オーナーシェフのオリジナル料理を堪能しながらお喋りも弾み、時間はあっという間に過ぎていきました。

 今回は30名の出席者となり、初参加の方も3名いらっしゃいました。その中のお一人、富士町から参加の越川マロリーさんからは、ご自宅で行われているシャンソンやお料理教室のご案内と、12月に予定されている「大人のプチ留学séjour linguistique」の説明がありました。マロリーさんのご実家のあるブルターニュで、ホームステイをしながらフランス語やお料理のレッスンを受けたり、マルシェ巡りやワインテイスティング、そしてモンサンミシェルまで行くという楽しい企画です。

 たっぷりのワインで酔いも回った頃、巴里祭A Paris dans chaque faubourgパリの空の下Sous le ciel de ParisオーシャンゼリゼLes Champ-Elyséesなど、お馴染みのシャンソンをフランス語で大合唱。

 これらのシャンソンを歌う時、様々な文化が豊かに混じり合う活気に満ちたパリの街角を思い浮かべます。しかしフランスを襲う相次ぐテロにより、人々の自由な愉しみは徐々に奪われていくのでしょうか・・・

 フランス革命のスローガンであり、フランス国民の手で勝ち取った「Liberté Egalité Fraternité」の崇高な理念が不滅でありますようにと願わずにはいられません。9700㎞という距離を越えて、フランスに心を合わせた一日となりました。

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