長野日仏協会 2023年度総会報告

長野日仏協会の定例総会行事に参加して 上原 純子

 2023年7月9日、ホテルメトロポリタン長野での、長野日仏協会25周年定例総会とM.Ludovicコンサート、そして懇親会に参加させて頂きました。私にとって長野日仏協会は、憧憬と遠望の対象でした。今回、行事に参加をご許可下さった吉田先生や、会の皆様に心から感謝いたします。
 総会当日、早めに長野に着いた友人と私は、会場確認のため12階に行ってみました。すると人の流れで、あっという間に受付が済み、おこがましくも定例総会から出席することとなったのです。
 Ludovicさんの心揺さぶられる歌、美味しいコース料理を堪能しながら、私は仏語と出会った日々を懐かしく思い出していました。
 「フランス語の社内研修に参加しませんか?」とは、上司の言葉。昔の話ですが、私は当時銀座に本社のある自動車会社の海外部に勤務していました。参加した社内研修は半年間。たまたま大学で第二外国語として仏語を選択してありましたので、仏語基礎の基礎を人生の前半に学習できたことは幸いでした。
 かつて、クリスマスから正月の1週間を、旅人としてパリで過ごしたことがあります。市内定番スポットをはじめ、モンサンミッシェル、ヴェルサイユ宮殿、フォンテーヌブローなど。はじめて通じた仏語は小さな街のお土産物屋さんでの値段交渉でした。食事は、モンサンミッシェルでのオムレツとシールドワインが記憶に残っています。
 現在、私は松本でボランティア英語ガイドをしています。以前よりも仏語圏の観光客が増えているように思います。私が、挨拶とガイドの導入部だけ仏語で行うと、お客様は私の仏語のつたなさと珍しさに驚き、破顔し、激励してくれます。
 私にとって英語は、自ら選んだ語学です。仏語は人生を豊穣にしてくれる「第二外国語」でした。しかし、長野日仏協会に入会を許された今、私は仏語をも自ら選び取ったことを自覚しました。これからもずっと、仏語や仏文化に触れられれば、とても嬉しいです。

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