フランス語サロン上級クラス 2021年12月報告

上級 月3回 月曜日 13時30分~15時
場所 ふれあい福祉センター他

 フランスのニュース記事を読んで理解を深め、自分の意見を述べ合う授業です。
 扱うテーマは世界中の政治、社会問題、文化など様々で、視野を広げ多くを学ぶことができます。以下は8月~11月の内容となります。(杉浦)

  • *Ce que la chanson engagée nous enseigne sur la liberté d’expression en France (23 août)
     19世紀に反体制思想のシャンソンを作ったPierre-Jean de Bérangerをはじめ、フランスのシャンソンの歌詞には社会批判が込められたものが多い。今も昔もその根底にあるものは、フランス人が大切にする「表現の自由」である。
  • *Payer pour visiter Venise ? [La ville mérite plus qu’une approche fast food] (30 août)
     世界中の誰もが知る有名観光地、イタリアのヴェネチアでは、過剰な観光客の受け入れが問題となっていた。そこでヴェネチア観光局が打ち出したのは、町に入るために3~10ユーロを支払うシステムの導入だ。2022年夏からの実施を予定している。
  • *Que se passe-t-il dans la tête d’un pyromane ? (6 septembre)
     熱波に覆われた南仏では、大規模な山火事が多発しその被害も甚大なものとなった。放火魔による意図的な火災も多く、この記事では「放火狂」の特性について述べられている。
  • *L’Allemagne goûte aux grèves à la française (13 septembre)
     ドイツが”フランス風スト”をしている。ドイツ鉄道DBの運転手労働組合が、利用者を困惑させるストを続けているが、ドイツ政府はこれに関与しないとのこと。”paix sociale”と言われてきたドイツでは珍しいことだ。
  • *40 ans du TGV : Macron salue une illustration du [génie français] (27 septembre)
     1981年に開通した、フランスが誇る高速鉄道TGVが40周年を迎えた。今後はおもに東西を結ぶ路線が整備され、より使いやすいエコロジカルな車両も公開された。現在フランスの高速鉄道網は中国、スペイン、日本に次ぐ世界第4位である。
  • *Pourquoi Marseille inspire les réalisateurs du monde entier (11 octobre)
     フランス第2の都市マルセイユ。残念なことに治安の悪いことで知られているが、地中海に面し紀元前から栄えた風光明媚なこの町は、多くの映画の舞台にもなっている。国際色豊かなマルセイユならではの多様な文化も魅力の一つである。
  • *La France, exutoire de Boris Johnson (18 octobre)
     Brexit後のイギリス国内では、日常品やガソリンの不足などの問題を抱え、ジョンソン首相はそのはけ口をフランスに向けている。領海域をめぐる問題では「最悪のカップル」とも揶揄される両国にいざこざが絶えず、二国関係がさらに悪化しそうである
  • *Est-ce qu’on entend mieux quand on a les oreilles décollées ? (25 octobre)
     大きな耳やふっくらした耳たぶは日本では好意的に捉えられるが、フランスでは大きく突き出た耳は冷やかしの対象になり、整形手術も多く行われている。耳の形状と聴覚の関係なども書かれた記事。
  • *[Je fais 150 euros d’économies par mois] : ils ont adopté le covoiturage pour aller au travail (8 novembre)
     1台の車にアプリを通して申し込んだ人が乗り合せ、運転している人に距離に応じた金額を支払うcovoiturageというシステム。通勤手段として今後定着すると思われる。

*見学のお問い合わせは、両クラスともに下記にお願いします。
杉浦真理子 sugibonjour@ybb.ne.jp