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フランス語サロン松本の開設について

吉田正明

 2024年4月から月2回(隔週の土曜日)のペースでフランス語サロン松本を開くことになりました。
これまでは長野において、ドミニックさんのフランス語サロン初級・上級が開かれてきましたが、松本でもフランス語サロンを設けてほしいという要望が以前から寄せられていました。その代替として長年当方が担当してきたNHK文化センター松本の講座が、建物の老朽化のため2024年3月をもって閉鎖されることになり、受講されていた会員の方からの希望もあり、この度それに応える形で新設することにした次第です。
すでに何人かの受講希望者がおられますので、差し当たり4月は以下のとおり実施いたします。教室は松本城のお城口すぐ傍にある市民活動サポートセンター(1Fの観光案内所隣2Fのセミナー室、収容人数15名)で、教室使用料は無料です。車でお越しの方は市役所の駐車場に止めてもらえれば、駐車料金は無料となります。

  • 4月13日(土)10:00~11:30
  • 4月27日(土)10:00~11:30
  • 場所:松本市市民サポートセンター2Fセミナー室
  • 受講料:1回につきお一人2000円(欠席の場合はいただきません)

5月・6月は第2・第4土曜日ではなく第1・第3土曜日に変更することを考えていますが、以後の日程についてはサロン開始時にお伝えします。
受講希望者は吉田までご連絡ください。
E-mail : mayoshi@shinshu-u.ac.jp

2023年度 イベント情報

会話サロンのお知らせ

今月の会話サロンは下記のように行います。
皆さんが最近気になっていること、または興味あることを、それぞれフランス語でお話しください。
もちろん質問もご自由に!
ご参加をお待ちしております。

  • 日時 2024年3月13日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は、杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

2024年初の会話サロンを下記のように行います。
昨年12月に、5年ぶりにパリに里帰りされた冴ゆ子さんのお話をお聞きしたいと思います。
また、今週パリから戻った杉浦からも少しご報告させていただきます。

  • 日時 2024年2月14日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡などは、杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

今年最後の会話サロンを下記のように行います。
今回のテーマは「Mon souvenir de Noël 」です。
ノエルの思い出を語り合いましょう。

  • 日時 2023年12月13日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

11月の会話サロンを下記のように行います。
今回はテーマを設けましたので、それぞれの秋への思いをお聞かせください。

Thème 「Les plaisirs d’automne」

  • 日時 2023年11月22日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

ノエルの会のお知らせ

11月とは思えないような暖かな日が続いておりますが、来月はいよいよ「ノエルの会」が開催されます。
今回は久しぶりに松本で行いますので、中南信にお住いの皆様とお会いできることを楽しみにしております。

  • 日時 2023年12月9日(土) 12時~14時
  • 場所 セロニカ
    場所 松本市中央1-13-11 東イゲタビル2F(0263-36-9097)
  • 会費 6,000円(飲物込み)

*参加申込み → 杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)に、12月2日までにお知らせください。

会話サロンのお知らせ

久し振りの会話サロンを下記のように行います。
積もる話を多いに語り合いましょう!

  • 日時 2023年9月13日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

10月の会話サロンを下記のように行います。
暑かった夏も終わり、実りの秋の季節となりました。
秋の話題を中心に、楽しくお喋りしましょう。

  • 日時 2023年10月25日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

久し振りの会話サロンを下記のように行います。
積もる話を多いに語り合いましょう!

  • 日時 2023年9月13日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ(権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

6月の会話サロンを下記のように行います。
マルクニが新装オープンしましたので、今回からまた利用させていただきます。
以前より狭くなりましたが、お馴染みの「丸テーブル」はそのままです。
円形スタイルなのでさらに話も弾むことでしょう。
お気軽にご参加ください。

  • 日時 2023年6月28日(水) 16時30分~18時
  • 場所 マルクニ
    場所 中央通り側からアーケードに入って右側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

2023年度総会のお知らせ

今年は長野日仏協会創立25周年の記念として、Ludovic B.Aさんをフランスからお招きしてコンサートを企画しています。
リュドヴィックさんはブルゴーニュ在住のauteur-compositeur-interprèteシンガーソングライターで、「自然との繋がり」をテーマにしたコンサート活動、ビデオ制作などを精力的に行うアーティストです。
アコースティックギターの音色と優しい歌声、フランス語の美しいポエティックな世界に浸るコンサートに是非ご参加ください。

  • 日時 2023年7月9日(日)
    日時 10時30分~10時50分 議事
    日時 10時50分~11時30分 コンサート
    日時 11時30分~14時 懇親会
  • 会費 6,000円(料理・ワイン・ソフトドリンク込み)
  • 申し込み締め切り日 6月28日

6月発送の会報88号に出欠葉書を同封しますので、記載の上切手を貼って投函してください。

会話サロンのお知らせ

今回の会話サロンも「珈琲専科・ブラジル」で行います。
会話サロンのために個室のような空間を作ってくださるので、他のお客様に遠慮せずに話すことができます。
42年続く老舗喫茶店で香り高いコーヒーを飲みながら、フランス語のお喋りを楽しみましょう。

  • 日時 2023年5月24日(水) 16時30分~18時
  • 場所 ブラジル (権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ左側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

会話サロンのお知らせ

4月の会話サロンを下記のように行います。
お馴染みのマルクニさんは移転のために使えず、今回は「珈琲専科・ブラジル」で行います。
42年続く老舗喫茶店で香り高いコーヒーを飲みながら、フランス語のお喋りを楽しみましょう。

  • 日時 2023年4月12日(水) 16時30分~18時
  • 場所 ブラジル (権堂町アーケード内)
    場所 中央通り側からアーケードに入ってすぐ左側にあります。
  • 会費 1,000円(飲物込み)

出席のご連絡は杉浦(sugibonjour@ybb.ne.jp)までお知らせください。

フランス語サロン・松本講座の開設

以下の要領で4月からフランス語サロン・松本が開設されます。
かねてから松本方面での講座ご希望が多かったので、朗報です!
ご希望者は講師の吉田会長までお申し込みください。

フランス語サロン・松本

  • 担当講師:吉田正明会長
  • 場所:松本市市民活動サポートセンター
    (松本城のすぐ近くの観光案内所内2Fセミナールーム、収容人数15名まで)
  • 開講日:2024年4月は第2土曜日(4月13日)第4土曜(4月27日)午前10時~11時30分
    5月以降も 月2回、隔週土曜日の予定で行います。
    日程は追ってお知らせします。
  • 内容:よく使われる日常会話表現の練習と毎回シャンソンを1曲取り上げ鑑賞します。
    合わせてフランス文化事情などの解説
  • 対象者:フランス語のレベルは問いません。
    フランス語とフランス文化に興味のある「長野日仏協会会員」の方を対象にします。
  • 受講料:一回お一人2,000円(欠席の場合は徴収せず)
    原則として毎回徴収

受講希望者はお早目に吉田会長mayoshi@shinshu-u.ac.jpまでお申し込みください。
定員はとくに設けませんが、多くても15名までとします。

フランス語会話サロン 2023年12月報告

SALON DE CONVERSATION EN FRANÇAIS
フランス語会話サロン

Géraldineさん中心に行われる会話サロンは、フランス語ネイティブスピーカーを交えて自由なお喋りを楽しんでいます。開催日は毎月メールでお知らせしていますので、どなたでもお気軽にご参加ください。

13 septembre 2023 :
Geraldine nous a présenté des photos de son voyage en famille dans l’ouest de la France, de Paris aux Pyrénées, en passant par les régions de la Loire, du Périgord, du Gers, et le Pays Basque.
25 octobre 2023 :
2 nouveaux participants se sont joints à nous pour ce salon très animé : Mme Uehara, qui aime cuisiner des quiches, et M. Mori qui prévoit de partir en Afrique francophone avec la Jica.
Nous nous sommes penchés sur les façons de compter en France :
 *Pourquoi dit-on une douzaine d’œufs, d’huitres, …?
C’est une habitude venant tout droit du Moyen Âge. A cette époque, les commerçants utilisaient régulièrement le chiffre 12 comme base de calcul. Il s’agit en réalité du nombre de phalanges que l’on peut compter avec le pouce sur les quatre autres doigts de la main.
 *Pourquoi dit-on 8 jours pour une semaine et 15 jours pour deux semaines ?
Pour un mois de trente jours on avait ainsi une période de huit jours suivie d’une période de sept jours, le tout répété deux fois. Une quinzaine est la durée d’une période de huit jours suivi d’une période de sept jours. De la même façon on emploie « huitaine » pour signifier « une semaine ».
22 novembre 2023 :
Luc nous a apporté de délicieux Spéculoos faits maison. Nous nous sommes régalés ! Les spéculoos de Hasselt sont des gâteaux que l’on fait en Belgique pour la fête de la Saint Nicolas, le 6 décembre.
Recette : farine, œufs, sucre brun, beurre, et beaucoup d’épices.
Le thème choisit pour ce salon était « les plaisirs d’automne »
Un des plaisirs de l’automne pour Catherine est de déguster des pâtes de « soba » (sarrasin) à Togakushi lors du Festival « soba nouveau ». Il y a beaucoup de produits à base de sarrazin : glace, bière, et galettes bien sûr !
L’automne est aussi la saison pour se promener parmi les beaux feuillages rouges de l’automne. Le temple de Daigoji (醍醐寺)à Kyoto est très connu pour son jardin ou on peut faire « momijigari ».

  • 開催日   月1回水曜日 16時30分から18時
  • 場所    マルクニ 長野市権堂町アーケード
  • 会費    飲み物代込み 1000円
  • 出席のお問い合わせは、杉浦sugibonjour@ybb.ne.jpまでご連絡ください。

フランス語サロン上級クラス 2023年12月報告

上級 月3回 月曜日 13時30分~15時
場所 ふれあい福祉センター他

 フランスのニュース記事を読んで理解を深め、自分の意見を述べ合う授業です。
扱うテーマは世界中の政治、社会問題、文化など様々で、視野を広げ多くを学ぶことができます。

De temps en temps 鎌倉 貴久

 ドミニク先生の講座に参加させていただくようになって、15年以上が経とうとしています。すでに古参のメンバーとなっているはずなのですが、継続的にクラスのみなさんと学習ができているわけではなく、随分と時間を空けてしまってから、みなさんと顔を合わせることが多くなってきました。
 長野市内の高校で勤務していた時期には、平日の昼下がりという時間帯であるにもかかわらず、かなりの頻度でクラスに参加をしていたこともあり、月曜日の午後に担当する授業が入っていない時間割を目にした年などは、ここは通年でフランス語学習に充てようと自分の中で決めていました。
 長野を離れてしまってからは、当然ながらその頻度もずっと落ちてしまいました。しかしながら、かつては郵送で、そして現在はメールでテキストを送っていただいており、それを開くとたちまち、フランス語とクラスの楽しい雰囲気がよみがえってきます。
 タイトルを眺めて、テーマとして扱われている内容を推察しながら、本文の読解へと進みます。語学の教員ではあるので、構文であるとか文法であるとか、そういう面からは、本当に正しく解釈されているのかは別として、どんどんと文章の理解が進むのですが、なかなかに苦労することもあります。最新の話題を扱っているだけに、手元に置いて使っている辞書には掲載されていない語句も多く、載っていたとしても、明らかに別の意味合いで使われていそうな場合もあります。
 また、Wiktionnaire などのle dictionnaire libreのネット検索もするのですが、Pas dans d’autre langue つまり、日本語はもちろん、英語などでの説明には辿り着けず、立ち往生してしまいます。こんな時には、それこそ「クラスに参加できたら、ドミニク先生やクラスのみなさんに訊ねられたら」などと、クラスへの参加ができないことが残念でなりません。そんな時でも、「~できたら」という気持ちを、条件法や接続法を使ってフランス語で書いたりして、自分なりのフランス語の学習が、不思議なくらい倦むこともなく続いていきます。まあ、暇人だということもありますが。
 私自身では語学力が上達していく実感はまったくないのですが、この自分なりの学習の成果なのか、DELF DALFでのProduction écriteだけは、ほぼ満点が取れるようになりました。これも、送付されるテキストのおかげなのかなと考えつつも、クラスのみなさんと共有できる時間が少しでも増えれば思っています。

*見学のお問い合わせは、両クラスともに下記にお願いします。
杉浦 真理子 sugibonjour@ybb.ne.jp

フランス語サロン初級クラス 2023年12月報告

指導 Dominique GRANDEMENGE 先生

初級 月3回 金曜日 10時30分~12時
場所 ふれあい福祉センター他

ドミニク先生のご指導のもと、テキスト「FESTIVAL」を使い、初歩の文法や発音を勉強しています。とても楽しいクラスです。興味のある方はお気軽に見学にいらしてください。ある日のクラスの様子です。(柄澤)

ある日の『フランス語サロン(初級)』-7 柄澤 良子

 今日は15課:オープン・ツアーバス利用の≪Découvrir Paris en bus avec l’Open Tour≫ “パリの名所めぐりの巻き”です。
 「あれっ、このl’Open Tourって英語?」「パリの人は乗らないでしょ!外国からの旅行者が利用するのよ…それとお上りさんね」皆さんガヤガヤ…。
 先生の声です。「このバスはParisの名所を2時間かけて巡回していて各名所で乗降できます。しかも年中無休!1日券と2日券があります。券はホテルのフロントでも、バスに乗っても買えます。車内では英語とフランス語の解説があります。途中で降りて散歩したり、カフェのテラス席で一寸一杯、美術館に入っても、公園でゆっくり過ごして、またバスに乗るのもOK。」
 すると質問。「このバスツアーって今もやってるの?」「このテキスト何年版?」「20年位前のらしいよ⁉」
 そこでCivilisation/Touristes : Bienvenue à Paris! が、助け船です。〔Parisiensは、旅行者に対してお高くとまっていて、どうも感じが良くないとの評判がある〕ことを気にしたパリ観光協会は、2000年から毎夏《Votre été à Paris!》のキャンペーンを始めました。夏のあいだ中、200人の若者を《お・も・て・な・し大使》に任命、午前10時から午後7時まで14ケ国語を駆使して旅行者に対応することにしました。彼らは、ピンクのtee-shirtに黄色のジャケットと帽子で、いつも微笑みを浮かべ、空港・駅・地下鉄など旅行者のいる場所にいます。彼らは、どんな質問にも答え、様々な情報を与え、案内図やガイドブック、パンフレットを配ってくれます。…サロンの仲間には、これらの若者のお世話になった人はいないようです。もしかしてこのキャンペーンも終了したのでしょうか。2024年の夏にParisにお出かけになる方は、─どこからか「ムリ・ムリ・ムリ!オリンピック最中だよ…」─ではその翌年に、ピンクのtee-shirt、黄色のジャケット帽子の若者を探してみてくださいね。それとも、l’Open Tourのバスを試してみることもできるでしょうか。Bonne chance!

ノエルの会 [2023.12.9]

ノエルの会 À Matsumoto! 矢島 真理子

 12月とは思えない暖かく穏やかな9日土曜日、松本駅近くの地中海料理店「セロニカ」でノエルの会が行われました。
今回はビジターの方が3人(+2歳の坊や)参加され、総勢24人。松本市を中心に、安曇野市、岡谷市、茅野市、長野市、佐久市などから出席です。新入会員の方や初めてお会いする方との交流もとても楽しみにしていましたが、ちょっとお店のスペースが足りず自由に動き回れなくて残念!でも、コース料理やワインを頂きながら自己紹介が始まり、皆さんの近況を知ることができました。
あっという間に2時間が経ち名残惜しくも散会の時間となりましたが、今後はコロナ禍前のように催しが増え、会員同士の交流が益々盛んになれば良いなと思いました。

フランスにおけるブランドプロモーション及びファンネットワーク構築

フランスにおけるブランドプロモーション及びファンネットワーク構築
―長野とフランスをつなぐ―

杉浦 真理子

 フランスにおける長野ブランドの認知拡大と理解促進を図るという目的で、パリで活躍されている長野県出身者および在仏長野ファンのネットワークを構築するというプロジェクトが発足しました。7月の総会で少しお話ししたので、ご記憶の方もいらっしゃるかと思います。
長野サイドでは、「長野県のブランド力向上」を掲げている長野県営業本部のメディア・ブランド発信の担当の方々が、日々活動の窓口を模索しているところでした。そしてお互いのコンセプトが一致し、この度本格的にプロジェクトが動き出しました。県の担当の方は「ただの商品」をPRするのではなく、そこにまつわる歴史や文化や伝統を伝えていきたいとおっしゃっています。
そして10月2日、長野県庁においてキックオフ会議が行われました。フランスからは、分子ガストロノミー研究の最前線に立つラファエル・オモンさんと、プロジェクトリーダーの熊井淳さん(安曇野市出身)が来日されました。
長野日仏協会からは吉田会長はじめ9名が出席。オモンさんが長野県の食材に興味を持たれているので、協会会員のシェフやパティシエにもお声がけしたところ、「レストラン・シェマサ」の鶴田シェフ、「パティスリ・トレゾア」の竹内さん、「パティスリ・ヴァンセット」の水野さんがご参加くださいました。
分子ガストロノミー(cuisine moléculaire)とは、「調理の過程で食材が変化する仕組みを分析して解明し、化学的観点から調理法、味覚、風味、食感などを形式化する」もので、食材を構成する分子解析によって、料理の可能性がより広まるとのこと。
例えば、チョコレートには400の分子があり、それぞれの特徴を分析すると無限の組み合わせが生まれるとオモンさんはおっしゃっています。今パリで注目されているショコラティエ「Les trois chocolats paris」(世界的ショコラコンクールClub des Croqueurs de Chocolatsで、インスピレーションアワード賞を受賞)では、長野県産わさびと味噌を使って新たなレシピを考案し、10月末にパリで開催された「サロン・デュ・ショコラ」に出展したそうです。
長野からは、リアルな長野を在仏長野ファンの方に知っていただくために、県のインスタグラムをツールにした情報発信が開始しました。(アカウントとQRコードを掲載したので、ぜひご覧ください)
今まさに始まったばかりのプロジェクトですが、長野とフランスをつなぐ今後の動きがとても楽しみです。コロナ禍で停滞していた「日仏交流」が、一気に動き出した感があります。長野日仏協会が25年前の発足当時に掲げた会則に「長野県とフランス、ならびにフランス語圏諸国との交流を促進する事業を支援する」の一文がありますが、このプロジェクトはまさにこれに一致すると思います。
これを機に長野に魅力を感じるフランス人が増え、たくさんの方をお迎えできますように!